共同化は最近の手法だ!

・「森ビルの原点は共同建築」
「いまでは共同建築はさして珍しいことではない。
しかし第8森ビルが完成した1963(昭和38)年に「建物の区分所有等に関する法
律(区分所有法)」が施行されるまでは、「複数の土地の所有者が一緒にひとつのビル
を建てて貸す」という発想も、そのための法律もなかった。自分の土地に自分の家を建
てる、あるいはビルを建てる、それがふつうの時代だった。区分所有法によって、やっ
とひとつの建物の中で、フロアごとや部屋ごとに「区分所有する」というスタイルがで
きた。」(「ヒルズ挑戦する都市」(森稔(森ビル社長)著、朝日新書)より抜粋)
→約50年前までは共同して建物を建築するという発想自体も存在していなかったとい
うことを知っておくと、共同建築というのは新しい考え方なんだというのが理解できま
す。法律が出来た時代背景が見えてくると、法律が時代の要求に応えて来たことが見え

てきます。